消費効果72億9700万円 県プレミアム商品券
昨年発行した県のプレミアム付き商品券「愛顔(えがお)のえひめ商品券」について、愛媛県は31日までに、72億9700万円の消費喚起効果があったとの報告をまとめた。プレミアム分20億円の3・65倍に相当し、県経営支援課は「着実な効果があった」と総括した。
商品券は国の交付金を活用し、1万2千円分を1万円で販売。発行総額は120億円(100万セット)で、昨年7~11月に県内の登録店舗約8400店で使用できた。ほぼ完売しており、利用率は99.8%。報告は利用者や店舗対象のアンケートを基に分析した。
報告では商品券120億円と、現金などでの追加支出19億7100万円を合わせた139億7100万円の消費が行われたと推計。商品券のうち日常消費を除く53億2600万円と追加支出の合計を消費喚起効果とした。消費喚起部分の県内経済への波及効果は、プレミアム分の1.62倍に当たる32億3900万円と算出。県内自給率の低い家電製品の割合が高いことが、波及効果を小さくした一因となった。
利用者アンケートは5万件以上の回答があり、1031件を抽出調査。店舗は1176件の回答があった。